NRK活動報告書

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門限

寮の規則に「門限」というものがあった。正門は22時、横門(裏口的なもの)は24時に閉まる。
ただしこの門限は「この時間に帰ってきなさい」というものではなく、どちらかというと「この時間過ぎたら帰ってくるな」という意味合いが強かったように思う。
22時になると当番が正面玄関に鍵をかけるので、それ以降は横門から出入り。24時になるとその横門も鍵をかける。
門限を過ぎても寮の出入りは可能だが、その場合は寮内にいる人に依頼して鍵の開け閉めをしてもらわなくてはならない。自分で鍵を開けて出ていくのは禁止。中から開けてもらって入ったらすぐに閉める。出ていく場合は自分が出たらすぐに中に残った人にしてもらう。
つまり「鍵を開けた状態で門から離れてはいけない」という決まりで、これを破ると罰則となる。


この決まりを入寮2日目に破った寮生はおそらく私だけだと思う。
途中入寮で細かい指導を受けていなかった分、渡された寮生規約を穴が開くほど熟読して規則については頭に叩き込んでいたので、門限については重々承知していた。ただし横門がどこを指すかをわかっていなかった。


「横門」と呼ばれているけど門ではなくて勝手口みたいなところだったんだけど、それを知らずに敷地の端にある門のことだと勘違いしていた私は、夜半過ぎに帰ってきた先輩から「悪いんやけど横門開けてくれん?」と電話で頼まれ、先輩を待たせてはいけないと保安委員の先輩の目の前で鍵を外して駆け出してしまい現行犯逮捕。
帰ってきた先輩と2人で平謝りし、入寮したばかりでよくわかっていなかったということで不問にしてもらった。
大変申し訳ございませんでした。 >あの時の保安委員さま