NRK活動報告書

更新は年に数回

各種役員

自治寮で運営は全て寮生自身によって行われていたので、1回生から4回生までそれぞれに役があった(任期は半年)。
まず1回生は「部局」というものに属することになっていた。
寮全体で12の班に分かれてて、各班から1名ずつ「厚生」「文化」「副代議員」を選出し、執行委員の指示のもとに仕事をすることになっていた。
厚生は主に大掃除やゴミ捨て、文化は段ボールや資源ゴミの整理・追いコンなど夕食会の準備など、副代議員は班全員分の寮費の回収…とあとなんだったっけ(忘れた)


2回生は「執行委員」と「代議員」。
執行委員は各班1名ずつ選出された12名から成る委員会で、それぞれ委員を決め、寮の中心的な役割を果たしていた。
まず寮長・副寮長
執行委員の任期は半年で、原則一期で交代となるが、執行委員を留任する人が寮長・副寮長を務める決まりになっていた。(つまり執行委員を一年間やる。大変。)
他の委員は、
総務…私がやった係。寮内の備品・消耗品の管理、書類の作成、三寮会議への参加(後にメーリス化)、代議員会へのオブサーバー参加、各種雑用、寮長・副寮長代理(実際やったことない)など。ぶっちゃけ楽。2名。
会計…毎月の寮費の徴収および寮内の色んなお金の管理。寮費徴収日の二日間は回収場所の和室にずっと詰めてるしお金扱うから計算合わないと大変っぽい。2名。
厚生…大掃除の指揮を執ったりゴミ捨てしたり、寮内の美化に努める。活動内容はシンプルだがなかなか大変。3名。
文化…夕食会の企画・運営、公室(各階の和室・談話室)の管理、資源回収など。追いコンがある冬季の方が忙しい。2名。
炊事…寮食(お弁当が届く)希望者のチェックと注文。寮食取る人はごく少数だったのでおそらく一番楽。1名。
このほか各委員の仕事とは別に、週1回の会議で寮の様々な問題について話し合ったり「梅の箱」という目安箱的なものに投函された要望や意見について対応を考えたり。これとは別に何か問題があったときは臨時で集まったり。
他は各委員ごとに任期の始めには方針案終わりには総括案を代議員会に提出。班会の参加など。
あと普通の見回りとは別の見回り当番があり、夜10時に寮内放送で諸々の連絡事項をアナウンスし、正門の施錠、廊下の消灯。12時に各フロアの見回りがされていることを確認し、横門の施錠。翌朝7時半に正門の開錠。これを寮長・副寮長以外の10人で回していたので最低でも月に3日は寮にいなければならず、さらに会議やら何やらあるので任期中は月の半分くらい外泊できなかった。してないけど。

代議員も各班1名ずつの選出で、年に2回ある寮生大会(生徒総会的なもの)の前後に各班ごとに「班会」というものを開催し、方針案・総括案に対する意見・質問を集めて、その後代議員会で報告。そしてまとめられた意見を執行の各委員に提出というのが仕事だった。
この班会というのが厄介で、結構忘れたり出なかったりする人が多かった(特に上回生)。班員の半分以上が参加していないと不成立になるので、どうしても人が足りなかったときはたまたまそこら辺を歩いてた他の班の一回生を捕まえてきて頭数だけ揃えるという力技に出たりしてた。


3・4回生は「議長」「保安委員」「選考委員」「ネットワーク加盟者会議代表」「監査」。
議長(と副議長)は代議員会の長で、寮生大会の議事の進行。通常の寮生大会に加えて、寮生に対して有期退寮や無期退寮など重大な罰則を下す場合には臨時寮生大会が開かれ、罰則内容について審議した。これが荒れに荒れて大変
保安委員はその名の通り寮内の保安を司る委員。規則違反者への罰則や見回り当番表の作成、避難訓練の実施などがあり、各階1名+寮長・副寮長の6名で構成されていた。やることは少ないけど有事の際にクッソめんどくさい。
選考委員は2名で、部屋割りを決める係。原則2人部屋で、退寮者が出た場合、上回生で尚且つ重要な役(寮長とか)を経験したものから順番に1人部屋になるルールだったので、退寮者が出ると同室の下回生を移動させる必要があり、ガンガン退寮者が出るので常に部屋割りのことを考えなければならなかった。ストレス溜まるらしい。
ネットワーク加盟者会議代表は私がやった役。(他にもう一人会計係がいた)寮内のインターネット環境の保全が仕事でやることはそんな多くないんだけどこれが寮祭実行委員より執行委員より嫌だった。ぶっちゃけ機械のこととか全然わかんねーのに管理しなきゃいけない上にしょっちゅうブッ壊れるから夜中に懐中電灯片手に作業したりくっっそめんどくさかった。でもおかげでLANケーブルの修理の仕方を覚えた。実生活で役に立ったことはないけど。
監査は「執行監査」と「会計監査」の二人いて、執行委員および会計が適正に運営されているかの監査。それぞれ執行監査は執行委員経験者。会計監査は執行委員の中でも会計委員経験者が務めることになっていた。
 
執行委員・議長・副議長・保安委員は一応選挙があって、信任投票という形式で、不信任が一定数いた場合はなれないことになっていた。まあこれで落選した人見たことないけど。


面倒な仕事が多かったけど、寮という小さなコミュニティ内でも司法(保安)・立法(議長)・行政(執行)の三権分立が守られていたし、寮の運営にかかわる重要なことはちゃんと全寮生で話し合って決めてたし、システム的にはよくできていたと思う。


ちなみにこれらとは別に「新寮対策委員」というものがあった。これは人数決まってなくて3〜4人くらいで他の役に就いてない人って感じ。
一応名目上は「新寮建設に向けて学校側と交渉し、寮生側の要望などを伝えるための委員」ということになってたけど、在学中新寮の話が持ち上がったことは一度としてなく、それに近い話も執行委員の方に来てたので、どちらかというと「上回生なのに何の役にも就かずにフラフラさせてるのもアレだから名前だけでも何かの役を与えとこうぜ委員」というのが実際だった。執行委員とか任せられないようないい加減な奴用の委員というか。


しかし在学中は新寮なんてツチノコネッシーと同じ類のものだと思ってた。本当にできるんだなぁ…