NRK活動報告書

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愛のバケツ

大河ドラマ軍師官兵衛」最終話まで観たけども。
なんというか…この一年はなんだったんだろうって感じ。
4月あたりから「つまんねえ」と思い始めたけど、最終的に名作になるかもしれんしと頑張って観てたけど結局つまらないままで終わってしまったなー。
岡田君もモゴモゴしてて台詞聞き取れなくて期待外れだったし。終盤の悪いオッサンの演技はすごくよかったけど。
脚本も途中まで心清らかな優等生だった官兵衛がいきなり腹黒オラオラ系に路線変更したりブレッブレだったし、肝心の軍師としての活躍がわかるシーンがほとんどないし、あっても「中国大返し」とか「高松城水攻め」とか「それっぽいキーワード使っとけばそういうことになるだろ」みたいな感じで、重要なはずのイベントが台詞とナレーションだけで片付いてるし、そのくせ何の意味があるのかわからないホームドラマにはやたらと時間割くし信長いつまでも生きてるし。
演出も無駄にストップモーション多用しすぎでブツ切れな印象になってテンポ悪いことこの上なかった。たまに使う分には効果的だろうけど、「画面がモノクロになってストップモーション(ドーンという効果音)」なんてダッサい演出が毎回最低でも一回以上あったらさすがに嫌になる。第3話あたりでもうウザかった。
あと男同士のボディタッチが過剰で気持ち悪かった。むっさい戦国武将が大事な話するシーンで相手の頬を両手で包み込んですれすれまで顔面近づけてしゃべるとか。あまりに頻繁にあって不愉快だった。恋人同士でもやらねえよ。
あと秀吉が死んだ知らせを受けた家康がそれまでほとんど開いてなかった右目を開くシーンはそれなりにかっこよかったけど、味をしめたのかなんなのか、その次の話でもまた同じ演出入れてきて興醒めした。演出の仕方がワンパターンなんだよね。
あと最悪だったのは本能寺の変
光秀が号令かけるとき別アングルからの映像続けて入れて敵は本能寺にあり!本能寺にあり!」って。大事なことだから2回言ったんか。ここ数年で最悪のクソ演出だった。
脚本も演出も時代考証もクソという超駄作大河。
主要キャストも脇役もベテランも若手もみんないい演技してたから余計に残念。これだけ実力ある俳優さん達が揃ってるのに本当にもったいない。
昔やってた愛のエプロン」ていうバラエティ番組を思い出した。芸能人に高級食材使って料理作らせて点数つけるやつ。


まあ強いて言うなら新たにいろんな俳優さんを知れたから、それだけでも観た価値あるかな。
松坂桃李黒田長政)ってあまり顔が好みではないから注目したことなかったんだけど、まだ若手なのに演技も安定しててベテランに囲まれてても全然浮かないし台詞も聞き取りやすいし、この人すげえなって思った。
あと二階堂ふみ淀君)も一昨年の「平清盛」で建礼門院徳子役だったときと印象がガラッと変わってて、言われなければ同じ人だって気づかないぐらいだった。しかしこの人は何回落ち延びてるのだ…


来年は幕末も吉田松陰の妹も井上真央も興味ないから多分観ないかな。
再来年の「真田丸」に期待。