NRK活動報告書

更新は年に数回

4日目:3月1日

この日はbricと2人で飯坂温泉に行ってみることに。
名前忘れたけど私鉄の飯坂温泉駅で下車。


其夜飯塚にとまる。温泉あれば、湯に入りて宿をかるに、土坐に筵を敷て、あやしき貧家也。灯もなければ、ゐろりの火かげに寐所をまうけて臥す。夜に入りて、雷鳴雨しきりに降て、臥る上よりもり、蚤・蚊にせゝられて眠らず。(奥の細道



人の家に泊めてもらっておいてダメ出ししまくった芭蕉さんがお出迎え。


駅の斜向かいにある観光会館で町の観光マップをもらい散策してみる。
飯坂温泉っていうと有名だからさぞや賑わってるだろうなぁと思って来たんだけど…


ひどくこざっぱりしてるー。


人いねえー。日曜日なのに。
鄙びてるなぁ。地元の町の温泉街を思い出す。


芭蕉さんが入ったと言われている鯖湖湯を目指して歩いていると、脇道を発見。
狭くて古い石段が続いていて、途中で曲がっててどこに繋がってるのかよくわからないので、bricと一緒に降りてみる。
意外と長くてダラダラと下っていくと、一番下がちょっとした広場になってて、そこに芭蕉の碑を発見。



セーブポイントか何かありそうな場所だな。



摺上川の流れが眺められていい感じ。


あとでbric父に訊いたところによると、あの石段は「ちゃんこちゃんこの坂」って言って、碑があったところは昔は温泉が出てたらしい。
なるほど、HP/MP回復ポイントだったわけだ。

ちゃんこちゃんこの坂」をまた上ってもとの道に出ると、坂の近くにあるホテルの入り口脇に曽良の湯」なる足湯を発見。



近寄ってみたら、湯桶は空っぽで使われてる気配はなし。よく見たら、もう廃業したホテルだったみたい。
注意深く周りを見ると、結構廃ホテルが多い。
うーん…やっぱりうちの地元の町と似てる。


途中「澤田屋」という和菓子屋さんに寄る。
「びっくりあげまん」てのを試食させてもらった。
これがめっちゃ美味いの。
揚げまんじゅうっていうお菓子らしいんだけど、皮がかりんとうみたいにサクサクしてて新しい味。びっくりした。
お土産に買おうか迷ったんだけど、日持ちしないとのことなので諦めて、代わりに「ゆべし」を購入。


で、鯖湖湯。
芭蕉さんが「のぼせてきた」と詠んだことで有名ですね。(違)




入湯料大人200円という安さ。いつも行ってる銭湯だって420円だというのに。
入ってすぐの番台でお金を払って浴場に入ると、脱衣場と温泉が一体になってて、とりあえず壁と屋根はつけた、みたいな造り。わー珍しい。
お湯はかなりあっつい。そりゃ芭蕉さんものぼせるよね。
地元のばあさん達は全く平気な様子。さすが地元民。踏んだ場数が違うぜ。
体の芯まで温まる。良いお湯でした。


温泉を出てから歩いて医王寺を目指す…予定だったんだけど、途中で雨がぱらついてきたのでまた今度行くことにして撤退。


いやあ…いいな飯坂。
あののんびり感がたまらん。