NRK活動報告書

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アナと雪の女王

もともとディズニー全然興味ないというかむしろアンチディズニー寄りで、夢の国とか喜んで行ったりグッズ持ってる女子を「あの歳でディズニー(笑)」とか馬鹿にしてて、ちゃんとディズニー映画観たのなんて何年ぶりかってくらいだったんだけども。
妹と別の映画を観に行ったときに流れてた予告ムービー見て、映像もきれいで面白そうだねーって話になって、妹と公開直後に観に行ってきた。
感想:ディズニー馬鹿にしてマジすんませんでした
ダブルヒロインとか王子様が役に立たないところとか、ストーリーの斬新さもさることながら、映像と音楽が非常に良かった。
特に雪と氷の描写が本当に綺麗で、エルサが作った氷の宮殿はもうすごいとか通り越してスタッフ大丈夫だったかとか思ってしまった。
曲も耳に残るものが多くて、映像の良さとも相まって、「let it go」のパートだけで1800円出せると思いましたね。


あと面白いなーって思ったのが、字幕版と吹き替え版の訳の取り方。
最初字幕版を観たんだけど、既に友達と吹き替え版を観ていた妹が「かなり意訳されてる」と言うので、比較のために後日吹き替え版も観てきたら本当に全然違っててまた別の楽しみ方ができた。
歌パートは曲に合わせなきゃいけないせいか、歌詞の意味からまるっきり違うものになってたし、普通の会話パートもだいぶ違っていた。吹き替えの方は小さい子供が観ることを想定してか、割と平易な言葉に訳されてたな。(実際吹き替え版の客層は子連れが多かった)


ストーリーは悪くはないんだけど、最後はかなり力技というか「ええいやかましいこれが真実の愛なんだよソリャア」って感じの終わらせ方だった。ぶっちゃけアナもエルサも特に成長してないしね。山登って帰ってきただけ。
メインテーマは「真実の愛」なのに途中の「let it go」のインパクトが強すぎて物語の軸が曖昧になってしまってる感が否めないのが惜しいところ。いや面白かったけどね。


突っ込みというか観てて思ったことは、アレンデールに残されて留守番してたときの対応を見ると、ハンス王子は変な野心さえ持たなければ結構有能な人物だったんじゃないだろうかということ。
ウェーゼルトン公爵はアレンデールがほとんど外交もせずに繁栄してる秘密を知りたかったみたいだけど、そりゃ国王夫妻がいきなり揃って他界して3年も国王不在で王位継承者が引きこもりという絶好のチャンスにも関わらず誰一人国を乗っ取ろうと考えずに少人数でも文句を言わずに勤め続けた有能なスタッフの忠誠心の賜物でしょうと思いましたね。
あとそもそもの発端は国王夫妻の教育方針が間違っていたんじゃないかと。
仮にも将来国を背負う人間になるんだからあんな貧弱メンタルのままじゃいかんでしょうに。
「力をコントロールできるようになるまで誰にも会わせない」とかそんな「一回ぶつけたからちゃんと運転できるようになるまで車乗っちゃダメ」って言ってるようなもんだっての。
もういっそ国王の権力使って国有地の山か何かまるまる一つ与えて「思いっきりぶっ放していいから完全にコントロールできるようになるまで帰ってくんな」くらいのスパルタで行かないと。もしくは「オラッ今日も山行くぞ」みたいな感じで。
中盤に力を開放してからのエルサは自分らしく生きていこうという気力に満ちていていて観てて元気がでたけど、冷静に考えるとありのままの姿見せた結果が国家存亡の危機だからね。自分らしさも大事だけど周りへの気配りも大事ですねという教訓。