NRK活動報告書

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遊びをせんとや生まれけむ

ちょっと遅くなってしまったが。
平清盛」終わってしまいましたね。
初めて一年通して大河ドラマ観たけどすっげー面白かったです。
高校時代に吉屋信子の「女人平家」を読んで以来、平家に興味があったし、歴史的には悪役扱いされることが多いけど平清盛という人物も好きだったので楽しみにしていたけど、期待を上回る名作だった。
松山ケンイチの化けっぷりが半端なかった。特に最晩年の清盛が。
タイトルは「平清盛」だけど、清盛だけではなくあの時代を生きた人物の生き方を一人一人丁寧に描いていて、非常に見ごたえのある歴史群像劇だった。
ダイジェスト版の平家物語買ってそれ読みながら見てたんだが、平家物語で語られているエピソードが随所に織り込まれていて良かった。ちゃんと全部読んでればおそらくもっと楽しめたんだろうな。


ただ、変にエピソードを盛り込んだせいでストーリーがおかしなことになっているところもあったが。
祇王・祇女や仏御前を登場させる必要性はあったのかとかね。
あと演出が過剰で興醒めしてしまうときもあったが。北陸の雪レベルに降る桜の花びらとか、スポットライト並みの光量の月とか。
禿のシーンもちょっとやりすぎじゃないかと思ったな。綺麗だったけど。


まあでも面白かったことには変わりないが。
公家の時代から武士の時代へと移る、まさにその変わり目の瞬間の時代を見事に描き切ったドラマだった。
大河っていうと大抵幕末か戦国時代で「もういいよ」って感じだったのでこの時代をやってくれたのはとても俺得。次は飛鳥時代とかやってくれませんかね。


視聴率は低かったみたいだけど、土曜日に再放送やっててBSでもやってるからけっこう見てる人分散されてると思うから、実際はもうちょっと高いんじゃないかなと。
そもそも週間の視聴率のランキングでいつもサザエさん笑点がトップクラスなあたりで視聴率なんてアテにならないよなと。どうせ時報代わりに垂れ流してるだけだろ。録画してまでサザエさん見る人なんていないでしょ?


普段あまりドラマを観ないので、今回のドラマを通していろんな俳優さんを知れたのも良かった。
お気に入りだったのは忠盛パパ(中井貴一)、平家の癒しキャラ・平家貞中村梅雀)、平家のお母さん・平盛国上川隆也)、マジキチ後白河(松田翔太)、キングクラウザー崇徳上皇井浦新)、バイの藤原頼長山本耕史)、の兄の藤原タダミッチー(堀部圭亮)、美福門院得子さま(松雪泰子)etc etc…(朝廷組好き)
特に山本耕史はいい味出してたなぁ。土方さんの時も良かったし。あと堀部圭亮もいい俳優さんになったな。ウリナリ出てたとは思えん
上川さんもイケメンやでえ…盛国と結婚したい(真顔)
初めて知った俳優さんの中では平重盛役の窪田正孝さんに注目でした。「忠と孝のはざまで」とか神回。


本当に一年間、面白く過ごさせてもらった。
一つだけ残念なのは、おそらく誰よりも今年の大河を楽しみにしていたであろう人と一緒に観られなかったこと。
兄ちゃんの分まで観なければという使命感で観ていたというのもある。まあそのうちにそんなん関係なくハマったんだが。


DVDボックス買おうかとか思ってたが調べたら価格調べてウッ…てなってる。前半だけで4万超えェ…
宝くじ買おうかな…