NRK活動報告書

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マルタのやさしい刺繍

また映画行ってきた。
マルタのやさしい刺繍 ばあさんが女性用の下着屋開く話。
面白かった。85点。


あらすじ
スイスの小さな村に住む、夫に先立たれてすっかり元気がなくなった80歳のばあさん・マルタが「自分でデザインして作ったランジェリーの店を開く」という昔の夢を思い出して開いちゃうんだけど、保守的な村なもんで周りからそんなハレンチなものを売るんじゃないと猛反対を受けるわけさ。
それにも負けずに友達のばあさん達と一緒に奮闘して店を形にしていくっていう話。


おもな登場人物(名前失念)
・マルタ…主人公。刺繍が得意なばあさん。息子は牧師。
・ばあさんA…娘と2人暮らしのかなり奔放なばあさん。娘は美容師。
・ばあさんB…足の悪い夫と息子夫婦と同居してるばあさん。息子は村の顔役。
・ばあさんC…老人ホームに暮らすばあさん。暇。


まあこんな感じ。


何か新しいことに挑戦しようとして周囲の反対や障害を乗り越えて実現するっていうのは映画ではよくある路線だけど(ウォーターボーイズとか)、高校生じゃなくて80越えたばあさんがやってるところがいい。
何かを始めるのに遅すぎるなんてことないんだよね。


感想とか
のんびりとした村の風景と対照的に村人達が閉鎖的でギスギスしてるところが日本の田舎の町と通じるものがある。どこかで見たことがあるぞこういう町。各ばあさんの子供達との関係とか会話もやたらと現実的だし。
マルタが「店を開く」っていう目的を見つけて動き始めてから触発されるように他のばあさんたちもそれぞれ新しいことに挑戦して生き生きとしていく様子を見ているのは楽しかった。
店を作っていく経過は面白かったけど、最後の話の持って行きかたがやや雑だったのが残念。
とりあえず作品を通して一番気の毒なのはマルタの息子の嫁さんだと思う。
一見大団円で終わってるけど、ばあさん達のうち一人でもお迎えが来たら即廃業じゃねーかオイ大丈夫かという一抹の不安が残る。
あと、作中で度々登場するばあさんAの作るアップルパイが美味そう。アップルパイが食べたくなる映画。


しかし面白いな映画。
シネモンドは他では上映してないようなのばっかりやってるのがいい。
金沢にいる間にちょくちょく行きたいな。あと1年くらいだが。