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十二人の怒れる男

十二人の怒れる男」見た。
うん、あれは面白い作品だった。95点。
他の全員が「はいはいもう有罪で決定でしょサァ早く帰ろうや」って状況で「有罪に疑問がある。話し合おう」って言えた1人の勇気に尊敬する。実際にあの場にいたら自分だったら11人を相手にあそこまで話し合えたかどうか。
映画の冒頭のシーンでも裁判長っぽい人が陪審員に話してたけど、自分の判断が人一人の人生とか、場合によっては生死を左右することになるわけだからね。しっかり考えないといけないけど、自分以外みんな有罪なんてなったら揺らぐよね。


映画の中盤の台詞が印象的だった。
「私達は葉書で呼び出されて会ったこともない容疑者の少年について話し合っている。私達がどういう判断を下してもその結果について何の得も損もしない。それゆえ私達が最も公正に判断を下せる立場にある」
みたいな?(超うろ覚え)


うーん。裁判員制度の在り方について深く考えさせられる発言だぜ。


結局陪審員の結論は無罪ってことに落ち着いたけど、本当にそれで正しいかは分からないよね。
もしかしたら本当にあの少年が犯人だったのかもしれないし。
責任の重い役割だなぁ。


シンプルだけど密度の濃い映画だったな。
90分間ずっと狭い部屋で話し合ってるだけなのに飽きずに最後まで引き込まれた。
一緒に話し合ってる気分だったよ。


ただ、一言だけ言いたい。
人一人の生きるか死ぬかという大事な問題について話し合うってのにいい年した大人がたかだか1時間半やそこらの時間を割くくらいでギャーギャー文句言ってるんじゃねぇよという非常階段に布団を干すのを禁止するか否かで5時間話し合った寮生の感想でした。